ベンチプレスで鍛えられる主な筋肉の種類
男らしい厚い胸板を作る「大胸筋」
ベンチプレスでは、男らしい厚い胸板を作る「大胸筋」が鍛えられます。大胸筋は、胸部にある盛り上がった筋肉。 主に腕を上げる・下げる、広げる・寄せるといった動作にかかわっています。大胸筋を鍛えれば、胸板が分厚くなり洋服がカッコよく着こなせるようになります。 代謝も上がって、太りにくい身体を手に入れられるのもポイント。丸く盛り上がった肩を作る「三角筋」
ベンチプレスでは、丸く盛り上がった肩を作る「三角筋」を鍛えることができます。 三角筋は、肩の前側から後ろ側にかけて付いている筋肉。腕を持ち上げたり回したりするときに使われます。 三角筋を鍛えると、肩幅が広くなって頼りがいのある体型に。厚く盛り上がった肩の筋肉は、逆三角形の肉体美のカギを握る部分といっても過言ではありません。 三角筋を鍛えることで、五十肩や肩こりを未然に防ぐ効果も期待できますよ。太くたくましい腕を作る「上腕三頭筋」
ベンチプレスでは、太くたくましい腕を作る「上腕三頭筋」が鍛えられます。上腕三頭筋は、腕上部(肩側)の下側にある筋肉です。 肘を伸ばしたり、物を押したりするときに働きます。また、一部肩甲骨の動きにも関連しています。 上腕三頭筋は大きな筋肉なので、鍛えることで腕全体を太くできるのが特徴。半袖からのぞく、男らしくたくましい腕をゲットできます。 続いて、ベンチプレスの際に理想的な平均重量の目安を見てみましょう。ベンチプレスの理想的な平均重量
日本人がベンチプレスで持ち上げられる平均重量は、男性で45kg、女性で20kgとされています。 あくまでも平均なので、目標を設定する上での目安にするとよいでしょう。ベンチプレスに本気で取り組む人の目標としては、まず自分の体重を持ち上げられること。 次に100kgの大台を目指す人が多いです。「ベンチプレスMAX重量早見表(RM換算表)」を使って、現状と目的から適切な負荷を割り出す方法もあります。 それでは、ベンチプレスの効率的なメニューについて、初級・中級・上級に分けてご紹介していきます!【初級者編】ベンチプレスの効率的なやり方2選
初級者向けの、ベンチプレスの効率的なやり方を2つご紹介します。1位:スミスマシンベンチプレス
スミスマシンベンチプレスは、初心者でも簡単に正しいベンチプレスができるトレーニング。 スミスマシンが左右のブレを防いでくれるため、バランスの心配をせずバーベルを上げることに集中できます。特に効果のある筋肉部位
・大胸筋 ・三角筋 ・上腕三頭筋効率的なやり方の手順
①ベンチに仰向けになり、肩幅の1.5倍ほどの手幅でバーを握ります。 ②肩甲骨を寄せ、胸をしっかりと張ります。 ③バーをゆっくりラックから外し、同時に手首を軽く内側に握り込みます。 ④バーをまっすぐ上に上げます。 ⑤胸を張りながら、ゆっくりとバーを限界(胸の上あたり)まで下げます。この時息を大きく吸い込みましょう。 ⑥胸の上でバーを一瞬止めます。 ⑦息を大きく吐きながら、ゆっくりとバーを上げます。 ⑧⑤~⑦を8回繰り返します。 ⑨1分~3分間休憩します。 ・一連の動作を3セット行います。2位:ノーマルベンチプレス
ノーマルベンチプレスは、基本となるベンチプレス。しっかりとフォームを身につけることを意識しましょう。 ブレてしまうようなら、重量が重すぎる証拠。軽めの負荷で、動きにメリハリをつけるのがコツです。特に効果のある筋肉部位
・大胸筋 ・上腕三頭筋 ・三角筋効率的なやり方の手順
①フラットベンチに仰向けになり、肩甲骨を寄せます。 ②肩幅の1.5倍ほど手幅をとり、バーベルを握ります。下半身はリラックスさせましょう。 ③バーベルをラックから外し、ゆっくりと胸の上まで下ろします。 ④素早くバーベルを持ち上げます。勢いをつけないように心がけ、手首で押すようにしましょう。 ⑤限界まで上げたところで1秒間止めます。 ⑥上腕三頭筋を収縮させるように、ゆっくりと下げていきます。 ⑦④~⑥を7回繰り返します。 ⑧3~5分間休憩します。 ・一連の動作を3セット行います。【中級者編】ベンチプレスの効率的なやり方2選
中級者向けの、ベンチプレスの効率的なやり方を2つご紹介します。1位:ナローグリップベンチプレス
ナローグリップベンチプレスは、通常よりも手幅を狭くして行うベンチプレスです。大胸筋の内側や上腕三頭筋がより集中的に鍛えられるのが特徴。 手幅が狭いことで動作が不安定になりがちなので、軽い負荷から始めるのがおすすめです。特に効果のある筋肉部位
・上腕三頭筋 ・大胸筋 ・三角筋 ・広背筋効率的なやり方の手順
①フラットベンチに仰向けになり、肩甲骨を寄せます。 ②バーベルを握ります。肩幅より拳1つ分ずつ内側を握りましょう。足は腰幅くらいに開いてしっかり床につけます。 ③ラックからバーベルを外し、ゆっくりと胸の上まで下ろします。脇を締めながら肘を曲げるよう心がけましょう。 ④素早くバーベルを持ち上げます。勢いをつけないように心がけ、胸で上げるイメージで持ち上げましょう。 ⑤限界まで上げたところで1秒間止めます。 ⑥上腕三頭筋を収縮させるように、ゆっくりと下げていきます。 ⑦④~⑥を7回繰り返します。 ⑧3~5分間休憩します。 ・一連の動作を3セット行います。上腕三頭筋を鍛えるリバースプッシュアップの方法はこちら
2位:インクラインベンチプレス
インクラインベンチプレスは、足を低くして角度を付けた状態で行うベンチプレスです。大胸筋上部と三角筋前部を集中的に鍛えるのに最適。 大胸筋上部を鍛えることで、鎖骨から盛り上がった厚い胸板を作ることができます。特に効果のある筋肉部位
・大胸筋上部 ・上腕三頭筋前部 ・三角筋効率的なやり方の手順
①インクラインベンチを30~45°の傾斜に設定します。ベンチに仰向けになり、肩甲骨を寄せます。 ②肩幅の1.5倍ほど手幅をとり、バーベルを握ります。下半身はリラックスさせましょう。 ③ラックからバーベルを外し、ゆっくりと胸の上まで下ろします。肘の真上に手首がくるようなイメージで、若干脇を締めるようにしましょう。 ④素早くバーベルを持ち上げます。勢いをつけないように心がけ、大胸筋を意識するようにしましょう。 ⑤限界まで上げたところで1秒間止めます。 ⑥上腕三頭筋を収縮させるように、ゆっくりと下げていきます。 ⑦④~⑥を10回繰り返します。 ⑧3~5分間休憩します。 ・一連の動作を3セット行います。分厚い胸板になれるダンベルプレスの方法はこちら
たくましい上半身になれるチェストプレスの方法はこちら