「シュラフカバーって必要なのかな?」「どんなものを選べばよいのかな?」とお悩みのあなたはご注目。
この記事では、シュラフカバーの必要性や選び方についてまずレクチャー。続いて、おすすめのシュラフカバーをランキング形式でご紹介します。
あなたにピッタリのシュラフカバーで、天候や気温にかかわらず安心してアウトドアを楽しみましょう!
シュラフカバーとは?キャンプに必要?
シュラフカバーとは、シュラフ(寝袋)の外側にかぶせる、防水性のあるカバーのこと。
なくてもキャンプは出来ますが、あるとグッと快適性が向上します。シュラフカバーを使う主なメリットは次の3つ。
保温性が向上する
シュラフカバーを使うことで、シュラフとシュラフカバーの間に空気の層ができるため、保温性が向上します。
気温が0℃以上なら2~3℃、0℃以下なら1~2℃の違いが生まれるとされています。
濡れや汚れから保護できる
シュラフカバーは、濡れや汚れからシュラフを保護します。
雨や結露でシュラフが濡れると、中わたの保温性能が大幅にダウン。防水のシュラフカバーを使えば、乾かすチャンスがあまりない連泊や悪天候の登山でも安心です。
飲食物をシュラフにこぼしてしまった場合、放置するとカビの原因に。すぐに洗濯したいものですが、これがなかなかの大仕事です。
シュラフカバーをかけていればサッと拭きとれるうえ、後でカバーだけ洗えばよいので便利です。
単体でも使える
シュラフカバーは、暖かい季節にはシュラフなしで単体の使用も可能。
特に荷物を減らしたい登山では、シュラフ本体を省くことでかなりの負担減に。非常時のビバークサックとして使うこともできます。
続いて、あなたにピッタリのシュラフカバーの選び方をお伝えします!
シュラフカバーの選び方
シュラフカバーは「レイヤー数」「防水性」「素材」「自分のシュラフに合うかどうか」を基準に選ぶのがポイント。各要素について、以下で詳しくご説明します。
使用シーンに応じたレイヤー(層)数で選ぶ
シュラフカバーには、大きく分けて2レイヤーのものと3レイヤーのものがあります。使用シーンに適したものを選びましょう。
2レイヤーと3レイヤーの中間の2.5レイヤーや最近出回っている特殊フィルムも含めて、4種類の特徴と使用シーンを表にまとめました。
レイヤー数 | 特徴と使用シーン |
2レイヤー | 表生地ナイロン・防水透湿素材の2層。裏地がない分軽量・コンパクト。荷物を減らしたいシーンに。 |
2.5レイヤー | 表生地ナイロン・摩耗強度強化加工を施した防水透湿素材の2.5層。荷物を減らしつつも耐久性のあるものが欲しい場合に。 |
3レイヤー | 表生地ナイロン・防水透湿素材・裏地の3層。内側の耐摩耗性に優れるため、単体での使用にも適する。 |
特殊フィルム | 軽量で比較的安価。体温を反射するコーティングが施されていることが多く暖かい。防水効果は限定的。防災の備えとしても。 |
用途に合わせた防水性で選ぶ
シュラフカバーは大きく分けて「完全防水」と「簡易防水」のものがあります。用途に適したものを選びましょう。
防水性 | 特徴 | 用途 |
完全防水 | 高性能の防水生地・縫い目のシームテープ処理 | 冬季や梅雨、連泊など |
簡易防水 | 防水または撥水生地・シームテープ処理なし。軽量で安価 | 汚れ防止や保温性を少し上げたい |
耐水圧は、濡れた地面からの浸み込み防止の視点でチェックを。
体重75kgの人が濡れた地面に座るときの圧力が約2,000mm、膝をつくときの圧力が約11,000mmとされています。
透湿性と耐久性を左右する素材で選ぶ
シュラフカバー選びでは、素材も外せないポイント。防水性だけでは内側に結露が発生し結局濡れてしまうので、透湿性にも優れている素材がおすすめです。
「ゴアテックス」は優れた防水透湿性を持つ素材で、比較的高価です。各メーカーがポリウレタン系防水透湿素材を独自に開発しており、比較的安価に手に入るものも。
ただしポリウレタン系防水透湿素材は、使用状況にかかわらず経年劣化しやすく、製品寿命は5年程度とされています。
一方ゴアテックスの製品寿命はもっと長く、10年使っているという人も多数。自分の使用目的や頻度に合わせて検討しましょう。
自分のシュラフに合わせたものを選ぶ
シュラフカバーを選ぶときには、かぶせる予定の自分のシュラフに合うものを選びましょう。
サイズや形が合わないと、必要以上に空間が開いてしまったり、逆に中わたがつぶれてしまったりして保温性が損なわれます。
伸縮性をウリにしているシュラフは、カバーをかぶせることで伸縮性が失われます。伸縮性のあるカバーか、大きめのものを選ぶとよいでしょう。
ジッパーの向きにも注意を。左開きのシュラフに右開きのシュラフカバーをかけてしまうと開けられず、出入りや温度調整が不便になります。
それでは、おすすめのシュラフカバーをランキング形式でご紹介します。あなたのキャンプスタイルにピッタリのシュラフカバーを見つけましょう!
シュラフカバーおすすめランキング10選
おすすめのシュラフカバーを10アイテムご紹介します。
1位:SOL(ソル) エスケープヴィヴィ
高い保温効果で荷物を減らせる!多用途に使えるのも魅力
高い保温効果を求める方におすすめなのが、SOLの「エスケープヴィヴィ」。内側にアルミ蒸着加工が施され、体熱の70%を反射します。
「かなり冷え込む環境下でもダウン上下を着込んで寝られる」「かさばる冬用シュラフを持たずにすむ」と高評価。
もともと非常用のサバイバル製品で、多用途に使いまわせるのも魅力。
単体で、インナーシーツとして、フロアレスシェルターでのフロアの代用としても活用されています。
夏も冬も万能に役立つ優秀アイテム、1つ持っておいて損はありません!
価格 | 5,041円(税抜) |
メーカー | SOL |
使用サイズ | 213×81cm |
収納サイズ | 直径11×17cm |
重量 | 241g |
素材 | アルミ蒸着加工を施した特殊フィルム+ポリエステルシート |
レイヤー数 | 2レイヤー |
耐水圧 | 撥水加工のみ |
Tさん(20代男性)
2位:ナンガ(NANGA) SLEEPING BAG COVER シュラフカバー レギュラー
しっかり防水透湿できてコンパクト。高品質・低価格
「ナンガ」のスリーピングバッグカバーは、しっかり防水透湿できて持ち運び便利な1枚。
独自の防水透湿素材「オーロラテックス」を使用し、耐水圧20000mmの高スペック。2レイヤーなので小さくまとまります。
「防水性・縫製は完璧」とのコメントがある通り、低価格に抑えながらも高品質には定評あり。
天気や気温が心配なとき、迷わず荷物に入れられる1枚をお探しならぜひチェックを。
価格 | 7,000円(税抜) |
メーカー | ナンガ |
使用サイズ | 最大210cm |
収納サイズ | 直径12×20cm |
重量 | 400g |
素材 | 40dnオーロラテックス |
レイヤー数 | 2レイヤー |
耐水圧 | 20000mm |
Sさん(20代男性)
3位:イスカ(ISUKA) ゴアテックス シュラフカバー ウルトラライト
安心して任せられる1枚。耐久性抜群で通年活躍してくれる
浸水や結露が命取りになる積雪期の登山でも、イスカの「ゴアテックスシュラフカバー ウルトラライト」なら安心して任せられます。
「あるとないとでは暖かさが段違いで必携品」「シングルウォールテントでも寝袋を濡らさず守ってくれる」と高評価。
少しお値段は張りますが、経年劣化しにくいゴアテックスなので長期間愛用OK。
3レイヤーで夏はシュラフカバーだけで寝ることも可能。オールシーズン活躍可能でコスパは決して悪くありません。
超軽量な15Dナイロン素材で、3レイヤーながら重量も控えめ。絶対信用できる1枚が欲しいあなたにおすすめです。
価格 | 17,728円(税抜) |
メーカー | イスカ |
使用サイズ | 肩幅87×全長209cm |
収納サイズ | 7×8×25cm |
重量 | 380g |
素材 | 15デニールゴアテックス |
レイヤー数 | 3レイヤー |
耐水圧 | 記載なし(完全防水) |
Kさん(20代男性)
4位:モンベル ブリーズ ドライテック プラス スリーピングバッグカバー
抜群の通気性で蒸れない!サラッとドライな寝床をキープ
シュラフカバー内が蒸れるのが絶対にイヤという方には、モンベルの「ブリーズドライテックプラス」スリーピングバッグカバーがおすすめ。
透湿性と通気性に特に優れたモンベル独自の素材で、サラッとドライな寝心地をキープします。
風船のように空気をためると音もなく空気が抜けていく通気性の良さ。気温が低い時でも、シュラフが湿気でしぼみ寒い思いをする心配はありません。
良い寝袋を使っている方は特に、良いカバーで実力を発揮させてあげましょう!
価格 | 17,800 円(税抜) |
メーカー | モンベル |
使用サイズ | 最大長224×最大幅77cm |
収納サイズ | 8×5×18cm |
重量 | 180g |
素材 | ブリーズドライテックプラス |
レイヤー数 | 2レイヤー |
耐水圧 | 20,000mm以上 |
5位:SOL(ソル) サバイバル エスケーププロヴィヴィ
水浸しでも寝れる完全防水!同じシュラフでもグッと暖かく寝られる
「テント中水浸しでも寝れる!」と防水性能に絶大の信用有りなのが、SOLの「 エスケーププロヴィヴィ」。
大人気のSOLエスケープシリーズを完全防水にした上級モデルです。
内側の体温反射性能も90%とパワーアップ。同じシュラフを使っている他の人が寒さで起きてしまう時でも、自分は安眠できたというコメントも。
厳しい環境でのサバイバルを楽しむ方におすすめです!
価格 | 17,500円(税抜) |
メーカー | SOL |
使用サイズ | 213cm×81cm |
収納サイズ | 11cm×17cm |
重量 | 227g |
素材 | シンパテックス、リフレクション加工 |
レイヤー数 | 2レイヤー |
耐水圧 | 記載なし |
Nさん(20代男性)
6位:イスカ(ISUKA) ウェザーテック シュラフカバー スーパーライト
コスパ最強の3レイヤー。ゴアテックスに比肩するスペック
ゴアテックスは予算的に厳しい、という方からも熱い支持を集めているのが、イスカの「ウェザーテックシュラフカバー」。
イスカ独自の防水透湿素材ウェザーテック使用の3レイヤー。単体でも使え、3シーズンガンガン活躍します。
インナーシュラフを使えば冬キャンプにもOK。
低価格帯のシュラフと組み合わせることで、ダウンシュラフに買い換えなくても予算を抑えてグレードアップできるというコメントも。
「ゴアテックスからの買い替えだが性能の差は特に感じない」という声もあるほどの高スペック。高コスパを追求するなら要チェックの逸品です!
価格 | 10,000円(税抜) |
メーカー | イスカ |
使用サイズ | 84×209cm |
収納サイズ | 8×8×22cm |
重量 | 410g |
素材 | ナイロン(ウェザーテック) |
レイヤー数 | 3レイヤー |
耐水圧 | 記載なし |
Gさん(20代男性)
7位:モンベル ブリーズ ドライテック スリーピングバッグカバー
驚きの軽さ180g。リーズナブルで入門にもおすすめ
180gと驚異の軽さを実現しているのが、モンベルの「ブリーズドライテック」スリーピングバッグカバー。
モンベルのレインウェアにも使われている、独自開発の防水透湿素材を使用。長さがしっかりあるので、背の高い方やゆったり使いたい方にもおすすめです。
有名アウトドアブランドながらリーズナブルな価格にも注目。初めてのシュラフカバーにもピッタリです。
価格 | 11,000円(税抜) |
メーカー | モンベル |
使用サイズ | 最大長224×最大幅77cm |
収納サイズ | 8×5×18cm |
重量 | 180g |
素材 | ブリーズドライテック |
レイヤー数 | 2レイヤー |
耐水圧 | 20,000mm以上 |
8位:oxtos(オクトス) NEWシュラフカバーライト
必要十分なスペックに絞り軽量・低価格を実現
オクトスの「NEWシュラフカバーライト」は必要十分なスペックに絞ることで、価格と重量をギリギリまでおさえた実用的なシュラフカバー。
耐水性の必要な頭部・背面部・底部だけに耐水圧10000mmの生地を使用。透湿度の求められる上面には透湿性の高い素材を配置しています。
「ゴアテックスは極寒の時だけ、それ以外はこれを使う」との声もあり、使い勝手の良さがうかがえます。
シュラフカバーを試してみたい方、ビバーク用を兼ねて携帯したい方にもおすすめです!
価格 | 6,500円(税抜) |
メーカー | オクトス |
使用サイズ | 202×83×53cm |
収納サイズ | 17×12×7.5cm |
重量 | 約280g |
素材 | 30デニールナイロン・ 15Dリップストップナイロン |
レイヤー数 | 2レイヤー |
耐水圧 | ネイビー部分10000mm・グリーン部分1000mm |
Fさん(20代男性)
9位:[MURACO(ムラコ)] Tyvek Sleeping Bag Protector SL001
スタイリッシュで実用的なタイベック製シュラフカバー
特殊フィルム「タイベック」のシュラフカバーの中でも、ひときわスタイリッシュだと評判なのが「ムラコ」のスリーピングバッグプロテクター。
宇宙服のような質感になりがちなタイベックですが、モノトーン基調のデザインが得意なムラコはおしゃれに仕上げています。
脱着しやすいセンタージップ、各メーカーのシュラフに合わせられる開口部のドローコードなど実用性も抜群。
軽量で安価なので、サブや予備用にもおすすめです。
価格 | 6,500円(税抜) |
メーカー | ムラコ |
使用サイズ | 86×220cm |
収納サイズ | 9×15cm |
重量 | 202g |
素材 | タイベック(ポリエチレン) |
レイヤー数 | 1(特殊フィルム) |
耐水圧 | 記載なし |
Aさん(20代男性)
10位:finetrack(ファイントラック)FAG0533 エバーブレススリーピングバッグカバー
いいとこどりの2.5レイヤーで単体使用も収納性も実現
「単体で使える3レイヤー」と「小型軽量2レイヤー」の間で悩んでいる人におすすめなのが、ファイントラックの「エバーブレススリーピングバッグカバー」。
メーカー独自開発の防水透湿素材「エバーブレス」使用の2.5レイヤー。
耐水圧10000mm以上、単体使用可能というスペックながら「超小型収納で驚き」「軽さは2レイヤー並み」と絶賛されています。
本格的なキャンプや登山に取り組む方のわがままをかなえてくれる、いいとこどりの優秀アイテムです。
価格 | 17,500円(税抜) |
メーカー | ファイントラック |
使用サイズ | 80×205cm |
収納サイズ | 直径9.5×13cm |
重量 | 264g |
素材 | エバーブレス(R) 3D |
レイヤー数 | 2.5 |
耐水圧 | 10000mm以上 |
Mさん(20代男性)
シュラフカバーは自作できる?
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コスパを求めてシュラフカバーを自作するキャンパーも。
防水透湿特殊フィルムの「タイベックス」は、実は建築用防水シートとしてホームセンターなどで購入可能です。
1m幅なら、長さは身長の倍あれば十分。手持ちのシュラフの中に詰め物をして立体的にし、タイベックスシートをかぶせるようにして採寸するのがおすすめ。
ミシンで縫っても、補強用テープやボンドを利用してもOKです。
購入場所にもよりますが、原価1,000円~2,000円程度で出来るという声が多数。
ドローコードやゴムをいれたり、余った生地でスタッフバッグを作ったりと工夫も楽しめます。DIYや裁縫に興味のある方はトライしてみましょう。
シュラフカバーをつけて快適に熟睡しよう!
シュラフカバーは、アウトドアでの安眠を格上げしてくれる優秀アイテム。
なくても済ませられるからと迷っていたあなたも、この機会にぜひステップアップしてみましょう!