「最悪!キャンプ予定の日が雨予報!」というあなた、嘆くのはまだ早いです。晴れの日とは一味違う「雨キャンプ」の楽しみを発見するチャンスです!
この記事では、雨キャンプの良さをまずレクチャー。雨キャンプを快適にする雨対策や、子連れキャンプの場合も含めたおすすめの過ごし方をご紹介します。
「焚き火もできるの?」「決行かキャンセルかの判断基準は?」といった疑問にも答えますのでご期待ください!
Contents
雨キャンプが素敵な体験になる4つの理由
雨キャンプには雨キャンプの良さがあります!雨キャンプの魅力を4つご紹介します。
人が少なく静か
雨の日のキャンプ場は、人が少なく静か。スペースを広々と使えて快適なキャンプに。
雨音が雑音を消してくれるので、テントの中でゆったりと静寂を味わう贅沢な時間を過ごせます。
普段は予約がなかなか取れない人気キャンプ場も、キャンセルが出て空きがあることも。かねてから行ってみたかった所へ出かけるチャンスでもあります!
雨ならではの景色が美しい
雨の日の大自然は、晴れた日とはまた違う雰囲気ある表情を見せてくれるもの。
しっとり濡れた緑の草木やふんわりと靄のかかった風景を見ながら、潤った美味しい空気を堪能しましょう。
雨上がりの日差しの爽快感も格別。草花やテントに溜まった雨粒がキラキラと光り、独特の世界観を味わえます。タイミングが良ければ虹が出るかもしれません!
スキルアップのチャンスになる
雨キャンプは、キャンプスキルを磨くチャンスでもあります。設営場所選びや、素早い設営・撤収など、雨天ならではの経験値がアップ。
また、過酷な状況を乗り越えてきたベテランキャンパーの技を観察できる良い機会にもなります。
同行者との絆が深まる
雨キャンプではアクティブに過ごすというよりもテントやタープ内で同行者とまったり過ごす時間が多いです。
家族や友人と語り合うもよし、一緒にゲームをしてお互いをもっと理解するもよし。普段なかなか取れないコミュニケーションをとって絆を深めましょう。
雨だからこその楽しみもたくさん味わえる雨キャンプに出掛けてみたくなりましたか?
とはいえ、トラブルや苦労を最小限に抑えるために、キャンプでの雨対策はマスト。どんな対策をとればよいのか、ご一緒に見てみましょう!
これで万全!雨キャンプ7つの対策
雨キャンプに出掛けるなら押さえておきたい対策を7つご紹介します。
テントを張る場所に注意
雨キャンプでは、テントをどこに張るかが重要。ぬかるみやすい土サイトは避け、水はけのよい芝生や砂利のサイトを選びましょう。
林間サイトも木々が天然の傘となってくれるので雨キャンプ向きです。
サイトの中でも、一番高くなっている場所にテント設営を。水たまりの跡を避けるのが正解です。
車が横付けできるオートキャンプ場を選ぶのもおすすめ。雨でも荷物の積み下ろしがしやすく、いざという時は車内で過ごせるので安心です。
タープは必需品
雨キャンプでは、タープは必需品。設営に際してはまずタープを先に張るのがおすすめ。
テントとタープを連結させるか、タープの下にテントを張ると、設営・撤収とも濡れずに作業でき効率的です。
設営に一工夫
雨キャンプでは、設営の仕方に一工夫加えることでグッと快適で安全になります。
①テントやペグの選び方
雨キャンプには、短時間で設営・撤収できるタイプのテントやタープを持っていきましょう。雨の中での作業時間を減らせます。
地面が雨で柔らかくなると、ペグが抜けやすくなります。30cm以上の鍛造ペグなど、頼れるものを数本持参すると安心。
ペグを打ったら、抜けにくいように石などを載せておきましょう。
②グランドシート・ブルーシートの敷き方
グランドシートやブルーシートをテントの下に敷くのが一般的ですが、雨がひどいときはテントの中に敷くのが正解。
テントの下にブルーシートを敷くと、雨水がシートに溜まりテントに浸水する可能性があります。
テントの下に敷く場合は、テントの底より小さめサイズのシートを選ぶ(またははみ出さないよう折り込んでおく)ことで浸水を防げます。
③雨水の逃げ道を作っておく
テントやタープ、キャノピーなどに雨水が溜まるままにしていると、重くなって倒壊する危険があります。
グロメットにロープをつけて引っ張るなど、傾斜や高低差を作って雨水を逃がす工夫が必要です。
雨に適した服装と靴
雨キャンプでは濡れないように注意して行動するよりも、雨に適した服装でしっかり動くのが正解。
特に設営や撤収の時には、両手が使えるカッパなどの雨具を着用して手早く行いましょう。
靴の中が濡れて冷たいとテンションが下がるので、レインシューズや防水のアウトドアシューズを用意しましょう。
暑い季節なら足を濡らす前提でサンダルを履くのも良い方法です。
子連れキャンプの場合は、晴天の時よりも多めの着替えを準備しましょう。
晴れていれば暑い季節でも雨天では肌寒く、焚き火など暖を取る方法も使えないことが多いです。防寒対策は怠りなく用意しておく方が良いでしょう。
[ウィンターチェリー] レインウェア 上下セット
安価なのに濡れない!作業しやすいフードの設計
リーズナブルな価格ながら工夫のある設計で、内部への水の侵入がほとんどないと評判なのが、ウィンターチェリーのレインウェア。
20mmの大雨でも、30分の自転車通勤で濡れなかったというコメントも。
フードの先が透明になっているので、雨の中の設営・撤収作業時に前が見やすいのも高ポイント。厚手で耐久性もあり、アウトドアにしっかり頼れる実力です!
価格 | 1,981円(税抜) |
素材 | ポリエステル |
サイズ展開 | S~4L |
[スタートレーディング] 防水シューズ 6525
コスパ良好!おしゃれな完全防水レインシューズ
「スタートレーディング」の防水シューズは、ワークマンで買えるおしゃれなレインシューズとしておなじみ。
靴底から約4.5cmまで完全防水で、水たまりに入ってしまっても安心です。足元を気にせずに設営・撤収作業に集中できますよ。
価格 | 2,297円(税抜) |
素材 | 合成ゴム |
サイズ展開 | 23.0~28.0cm |
ゴミ袋やタオルを多めに持参
雨キャンプでは、身体やギアが汚れがち。
チェアやテーブルの脚についた泥汚れを拭き取るタオルやウエスがたくさんあれば、テント内や車内に汚れを持ち込まずに済みます。
使い古しのものを持参し、そのまま捨てると便利です。
大きめのゴミ袋があれば、荷物や道具が濡れないようにかぶせたり敷いたりと重宝です。
濡れた衣服やテントなどを入れてそのまま持って帰るのにも便利。かさばらないので多めに持参しましょう。
撤収にも一工夫
雨キャンプで一番困難なのは撤収。現地で雨の中、テントを拭いたりキレイにたたんだりするのは不可能です。
濡れたテントをとりあえず、防水バッグやビニール袋に詰め込んで持ち帰るのが正解。
予定に余裕がある場合は、天気予報を見ながら晴れるまでキャンプを延長し、テントを乾かしてから撤収するのも良い方法です。
帰宅後はしっかり乾燥
濡れたテントやタープを持ち帰ったら、できるだけ早くしっかり乾燥させましょう。
濡れたまま放置するとカビや悪臭の原因になり、撥水機能も低下します。特にコットン素材のものは急ぎましょう!
テントを乾かすスペースがない場合は、乾燥サービスを利用するのもおすすめです。
続いては、楽しみにしていた焚き火、雨でもできるの?という疑問にお答えします!
雨キャンプでも焚き火を楽しめる5つのコツ
雨キャンプでの焚き火は、スキルと手間が必要になるため、焚き火にかかりきりになりがちです。
焚き火が楽しみのメインである場合や、調理など目的がはっきりしている場合はトライしてみましょう。
焚き火タープや難燃シートを使う
コットンやポリコットンなど、燃えにくく火の粉が飛んでも穴が開きにくい素材のタープを使いましょう。
普通のタープの内側に難燃シートを取り付けて使う方法もあります。この場合は、雨水がシートに引き込まれないよう角度をつけるなど工夫して張りましょう。
テンマクデザイン 焚火タープ TC コネクト ヘキサ
ポリコットン素材で火に強い!撥水性・遮光性も良好
テンマクデザインの「焚き火タープ」は、ポリコットン素材で火の粉が飛んでも穴が開きにくいのが特徴。
撥水加工もしっかり施されているので、雨キャンプの焚き火にピッタリです。遮光性も抜群なので、晴天時にも活躍します!
価格 | 26,800円(税抜) |
素材 | コットン混紡生地(TC)撥水加工済み |
サイズ | 580×450×280(推奨高さ)cm |
重量 | 5,344g |
ポールは高くする
タープをできるだけ熱源から遠ざけるため、ポールは高くしましょう。最低でも180cm、出来れば3mほどの高さに設定できればベストです。
雨天時はタープ下にいることが多いので、天井を高くすることで居住性を高める副効果も。
着火剤は多めに準備する
湿気が多い雨キャンプでは、晴天時に比べ着火に苦戦することが多いです。着火剤は多めに持参し、惜しみなく使うようにしましょう。
一発で着火できるようにし、一気に火を広げるのが正解です。
小さめの火をキープする
火の粉や熱がタープにかからないよう、火は小さめにキープしましょう。そのためには薪を立てず、横にしたままでゆっくり燃やします。
湿気が多いと火が消えてしまいやすいので火力調整が難しいですが、手間をかけて適度な大きさに保つことが大切です。
強風の時はNG
風の強い時は、タープが倒壊する危険があるため、焚き火は諦めましょう。水を吸って重くなったタープを高めに張っているという状況が非常に危険です。
最悪の場合テントに燃え移ったり、近隣の他人に危害が及ぶことも考えられるため、賢明な判断が必要です。
まったりと時間が流れる雨キャンプ、みんなはどんな風に過ごしているのでしょうか。雨キャンプならではのユニークな過ごし方をご紹介します。
こんな過ごし方もおすすめ
語り合ったりゲームを楽しんだりする以外にも、こんな過ごし方で特別な思い出を作るのはいかがですか。
釣りやウォータースポーツ
どうせ濡れるのだからと、あえて釣りやラフティングなどのウォーターアクティビティを楽しむ人も。
特に釣りは、雨天時には晴天時よりも大物が釣れる可能性が高いといわれており、挑戦の価値ありです。
ただし、身体が冷えやすいため靴や服装でしっかり防寒を。また、必ず雨量や水位を確認して安全を確保することに注意しましょう。
時間のかかる料理
雨キャンプでは、動き回らずタープの下にいる時間が長いため、時間のかかる料理をじっくり作るのにも最適。
焚き火をしない場合は、ツーバーナーなどが手軽でおすすめです。
おでんや豚の角煮などコトコト長時間煮込む料理や、手作り餃子などみんなで時間をかけて作業する料理がピッタリ。
この機会に燻製づくりにトライしてみても。昼間に時間と手間をかけて仕込んでおき、夜には最高に贅沢なおつまみを堪能できますよ。
子連れの雨キャンプでは、子供たちが退屈しないかどうか気になるもの。テント内でできるおすすめの遊びを見てみましょう!
子連れ雨キャンプにおすすめの遊び
子供たちとのキャンプが雨になってしまっても心配ありません。ゆっくり親子で遊べるチャンスととらえましょう。
一緒に楽しむ濃厚な時間は、子供たちの心に残る思い出になること間違いなしです。テント内でできるおすすめの遊びをいくつかご紹介します。
オリジナル傘作り
ビニール傘の内側にカラフルなマーカーペンで好きな絵を描くだけ。世界に一本だけのオリジナル傘ができます。
出来上がった傘をさして散歩したり写真をとったりして盛り上がりましょう!
スクラッチアート
スクラッチアートは長時間黙々と没頭できるのが魅力。小さな子どもはもちろん、大人も時間を忘れて楽しめ、ストレス解消になりますよ。
作品をおじいちゃんやおばあちゃんに贈るカードに仕立てるのも、今の時代ユニークで素敵です。
ボードゲームやカードゲーム
子供が少し大きいなら、トランプやウノ、人生ゲームやモノポリーといったアナログゲームを家族で楽しみましょう。
大人も電子デバイスを脇に置いて、真剣に子供たちと戦うのがミソ。
知能や感情のコントロールのトレーニングになるうえ、子供たちの性格や成長について理解を深める機会にもなります。
雨キャンプかキャンセルかの判断基準は?
キャンプ場の予約をしたものの、当日の予報は雨。雨の中キャンプに行くか、キャンセルするか迷うこともありますが、何を基準に判断すればよいでしょうか?
もちろん台風など危険が予測される場合は、キャンプ場自体閉鎖されていますのでキャンセルです(キャンセル料も無料のことがほとんどです)。
それ以外の場合は、以下の項目を考慮したうえで「前向きに楽しめそうかどうか」を考えて決めましょう!
キャンセル料
特に高規格のキャンプ場では、キャンセル料がかかることが多いです。
サイトなどでは目立つように記載されていないこともあるため、電話などで問い合わせておきましょう。
雨天の場合はコテージなどに変更できるかどうかも確認するとよいでしょう。
雨量
雨量も判断の重要な基準。目安としては、1mmならギリギリ傘なしで歩けるレベル、3mmなら傘なしでは歩けないレベル。
5mmの雨になると雨具があってもうまくやらないと濡れてしまうレベルです。
5mm以上の雨の場合はキャンセル判断というキャンパーが多いのもうなずけます。
撤収日の天気
雨が大変なのは設営より撤収。撤収日が晴れか雨かでは、撤収後、帰宅してからの手間も大きく違ってきます。
撤収日の予報が晴れならOK、雨ならやめるというのも一つの判断基準です。
雨キャンプで新しい楽しみを発掘しよう!
雨キャンプの魅力や楽しみ方を知って、試してみたくなりましたか?
次のキャンプからは、天気予報が雨でも心配ありません。雨キャンプという新しい楽しみへの扉が開いたと思って、チャレンジしてみましょう!