アウトドアアイテムとして人気があるコッヘルですが、形状や素材など種類が幅広いため選ぶ時に迷ってしまう方も多いです。
この記事では、コッヘルを使うのが初めての方のために、使いやすいと口コミでも人気のコッヘルをランキング形式でご紹介します。
コッヘルの選び方に関わるサイズや形状、材質などに関する知識もわかりやすくまとめているので、選ぶときの参考にしてみてください。
まずは、コッヘルに関する知識から見ていきましょう。
Contents
そもそもコッヘル(クッカー)とは?
コッヘルとは別名クッカーとも呼ばれている、携帯用調理器具のことです。
キャンプや登山などのアウトドアで食材を調理するために作られているため、薄くて軽い上に丈夫で、重ねて収納できるなど携帯性に優れています。
コッヘルがあればお湯を沸かしたり焼いたりできるので、揃えておくとアウトドアでも調理を快適に楽しめますよ。
続いて、コッヘルの選び方を紹介していきます。
コスパ良好なコッヘルの選び方
コッヘルはサイズや形状、材質、表面加工を基準に選ぶのがポイントです。ポイントごとに、以下で詳しく説明していきます。
使用人数に合わせた「サイズ」で選ぶ
コッヘルは使用人数に合わせたサイズで選びましょう。サイズを選ぶときは以下のサイズを目安にしてみてください。
使用人数 | サイズの目安 |
1~2人 | 直径9.5×深さ6cm、直径9.4×深さ12cm |
3~4人 | 直径20×深さ5cm、直径19.5×深さ13cm |
ソロキャンプでコーヒーとカップラーメンくらいなら「直径9.5×深さ6cm」程度のコップサイズのコッヘルで十分です。2人なら「直径9.4×深さ12cm」程度の深型のコッヘルが必要です。
また、ファミリーの食事を作るなら大きいサイズのコッヘルを選ぶ必要があります。「直径20×深さ5cm」の浅型や、「直径19.5×深さ13cm」の深型のコッヘルを用意しておけば安心です。
調理したいものに合わせた「形状」で選ぶ
煮物や炒め物など調理したいものに合わせた形状のコッヘルを選びましょう。形状別の用途や特徴を以下の表で紹介します。
形状 | 調理予定 | 特徴 |
丸型・深 | 煮物 | 縦長でパッキングしやすが、深さがあるほど洗いにくい |
丸型・浅 | 炒め物、炒飯 | 浅い分洗いやすいが、幅が広いとパッキングしにくい |
角型 | インスタントラーメン | パッキングしやすいが、大人数タイプがない |
一体型 | 湯沸かしメイン使用 (ハイパワーなので最速で沸きます) | パッキングしやすく、すぐお湯が沸かせるが調理には使えないものもある |
深い丸型は鍋のように使えるため煮物などに適していて、浅い丸型はフライパンのように使えるため炒め物などに向いています。
深さがあるほど洗いにくく、幅が広いほどパッキングしにくくなります。
角形のコッヘルは、インスタントラーメンの乾麺を割らずに入れて作れますが、複数人分作れる大きいタイプがありません。
バーナーが付いている一体型はお湯を素早く沸かせ、コッヘルの中にバーナーを収納できるためパッキングしやすいですが、調理に使えないものもあります。
キャンプのスタイルに合わせた「材質」で選ぶ
ソロキャンプや大人数のキャンプ、登山での使用などのキャンプスタイルに合った「材質」のコッヘルを選びましょう。
素材別のメリットデメリットは以下の通りです。
材質 | メリット | デメリット |
アルミ | ・軽量で持ち運びやすい ・熱伝導に優れ、表面加工で焦げにくい ・安くて初心者向け | ・金たわしを使うと傷つきやすい ・表面加工が削れるとサビが発生する |
チタン | ・硬い素材で強度があり軽量 ・ハンドルや縁が熱くなりにくく調理後も持ちやすい ・保温性にも優れている | ・熱が局所に集まりやすく焦げやすい ・価格が高め |
ステンレス | ・硬くい素材で錆びにくく耐久性に優れている ・金たわしを使用できるため焦げも落としやすい ・比較的安い価格 | ・アルミほどの熱伝導が低い ・鉄なのでアルミやチタンに比べると重い |
基本的にアルミは軽量なので、持ち運べる荷物の重さに限界があるソロキャンプや登山向けです。
チタンは保温性に優れているため、キャンプでスープやインスタントラーメンを作るのに向いていて、軽量でもあるのでキャンプ全般で役立ちます。
ステンレスは幅広い調理に使用できますが、少々重いため、車で行くようなキャンプで持ち運んで使うのがおすすめです。
調理しやすさを左右する「表面加工」で選ぶ
コッヘルでの調理のしやすさを左右する「表面加工」が施されているかも選ぶポイントの1つです。以下では、表面加工の種類と特徴を紹介します。
表面加工 | 特徴 |
セラミック加工 | 熱や衝撃に強い |
フッ素樹脂加工 | 油を使わなくても焦げにくい |
アルマイト加工 | アルミの硬さや耐食性、耐摩耗性を向上 |
ノンスティック加工 | 焦げ防止 |
熱や衝撃には強くなるセラミック加工や、油を使わなくても焦げにくくなるフッ素加工、ノンスティック加工(フッ素樹脂加工を含む焦げつき防止加工の総称)があります。
しかし、セラミック加工は焦げつきやすいデメリットも。フッ素加工やノンスティック加工は高熱に弱く、扱いによってはコーティングが剥げることもあるため、取り扱いには注意が必要です。
他にもアルミの弱点を補える、アルマイト加工が施されているコッヘルもあります。どのように使いたいのかを考えて、適した加工が施されているものを選びましょう。
どうしてもコッヘル選びに迷っている方のために、次ではおすすめのコッヘルを人数&形状別にピックアップしたので参考にしてみてください。
【1~2人・ソロキャンプ向け】コッヘルおすすめランキング4選
ソロキャンプや2人のキャンプに向いている、おすすめのコッヘルを形状別に紹介していきます。おすすめポイントや価格、特徴なども合わせて紹介していきます。
煮物におすすめ【丸型・深】
Coleman(コールマン) パッカウェイ ソロクッカー セット 2000012957
パッキングしやすいコンパクトサイズ!汚れが落ちやすいコッヘル
アウトドア用品で有名な「コールマン」のポットとカップのコッヘルセットは、デザインがおしゃれで人気なアイテムです。
900mlのポットは、煮物やパスタを茹でるなどの幅広い用途で使え、セットになっているカップに入れて食事ができます。
材質はアルミですがノンスティック加工が施されているため汚れが落ちやすく、水を無駄にせず手入れできるのが最大の魅力。口コミでも「拭き取るだけで汚れが落ちる」と高評価です。
また、手で持ちやすいようにハンドルはシリコンでカバーされているため、作った食事をカップに注ぐのも簡単。
ハンドルは折りたためるため、荷物のかさばりを防ぎたいソロキャンプにおすすめですよ。
価格 | 3,521円(税抜) |
メーカー | コールマン |
サイズ | ポット/約直径12.5×10(h)cm、カップ/直径12×5(h)cm |
収納時サイズ | 約直径12.5×15(h)cm |
重量 | 約250g |
材質 | アルミ |
形状 | 丸型・深 |
表面加工 | ノンスティック加工 |
Kさん(20代男性)
炒め物や炒飯におすすめ【丸型・浅】
スノーピーク(snow peak) ヤエン クッカー1000 SCS-200
フッ素加工したアルミ素材!2人でのキャンプで大活躍
スノーピークの着脱式ハンドルのフライパンと鍋のコッヘルセットです。軽量で剛性があります。
フッ素加工が施されているため、炒めものや炒飯を作るときにも、焦げ付かずに済むのが大きな特徴。「焦げ付かずに使えて重宝している」との口コミも多いです。
炒め物だけでなく、すき焼きなどの汁気のある調理もできるため、キャンプに持って行けば屋外で料理が楽しめます。セットになっている鍋ともスタッキング(積み重ねること)できます。
コンパクトにまとめて持ち運べるので、機能性や持ち運びやすさを重視してコッヘルを選びたい方におすすめです。
価格 | 6,490円(税込) |
メーカー | スノーピーク |
サイズ | フライパン/約直径16.8×3.1(h)cm、鍋/直径18.2×17.2×6.6(h)cm |
収納時サイズ | 約直径18.2×17.2×9.4(h)cm |
重量 | 355g |
材質 | アルミ |
形状 | 丸型・浅 、丸型・深 |
表面加工 | フッ素加工 |
Tさん(30代男性)
インスタントラーメンにおすすめ【角型】
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) ステンレス角型 ラーメン クッカー 1.3L UH-4202
使い勝手抜群!ソロキャンプで美味しいラーメンを食べたい方におすすめ!
手頃な価格のアウトドア用品が揃っている「キャプテンスタッグ」のコッヘルです。シンプルなステンレス製ですが、天然木のつまみにメーカー名が刻まれていて、おしゃれさを感じます。
乾麺がそのまま入る角形で、湯切りや湯量がわかるメモリが付いているため、インスタントラーメンが美味しく作れるのが大きな特徴。
「1人前のあったかいラーメンが、手軽に美味しく作れる」との口コミも複数あります。
四角形なのでお湯を沸かしてコップに注ぎやすく、ラーメン作り以外にも工夫して使っている人も多いです。錆びにくく強度のあるステンレス製で、コスパも高く長く使えますよ。
価格 | 2,470円(税抜) |
メーカー | キャプテンスタッグ |
サイズ | 約直径15.6×15.6×11.1(h)cm |
収納時サイズ | 約直径15.6×15.6×11.1(h)cm |
重量 | 305g |
材質 | ステンレス |
形状 | 角形 |
表面加工 | ー |
Eさん(20代男性)
素早く湯を沸かしたい時におすすめ【一体型】
ジェットボイル(JETBOIL) フラッシュ 1824393
驚きの性能で素早く沸騰!登山でも活躍する1台
利便性デザイン性ともに優れている一体型のコッヘルです。コッヘルの周りは、断熱性の高いネオプレン製のカバーで覆われているため、調理中に素手で抑えられます。
熱を受ける面積を広げる「フラックスリング」が装備されていて、高いエネルギー効率により「0.5Lの水を約1分40秒で沸騰させられる」のが最大のおすすめポイント。
風が吹いている場所や寒い時期でも素早く水を沸騰させられるという口コミもあるほどです。ちょっとコーヒーを入れたい、インスタントラーメンが食べたいときに重宝します。
また、全てのパーツを本体に収納できるので、持ち運びも楽々。重い荷物を避けたい登山でも大活躍します。
アウトドアメーカーのモンベルでも取り扱いがあり、アウトドア好きから人気が高い1台です。
価格 | 16,280円(税込) |
メーカー | ジェットボイル |
サイズ | ー |
収納時サイズ | 約直径10.4×18(h)cm |
重量 | 440g |
材質 | アルミ(コッヘル本体) |
形状 | 一体型 |
表面加工 | ー |
Uさん(30代男性)
【3~4人・ファミリーキャンプ向け】コッヘルおすすめランキング4選
ファミリーキャンプ向けのおすすめコッヘルをピックアップしました。おすすめポイントや価格、特徴などの情報も合わせて紹介していきます。
煮物におすすめ【丸型・深】
trangia(トランギア) ビリーコッヘル 2.5L ノンスティック TR502253
豚汁やカレーが楽しめる!満足度の高い大容量サイズのコッヘル
オリジナリティのあるデザインと長年使いやすいクッカーを追求してきた人気のブランド「トランギア」の煮物向けコッヘルです。
内側にはノンスティック加工が施されていて、焦げ付きにくく汚れも簡単に落とせます。
特に、4.5Lと大容量の煮込み料理に使える「深型タイプ」なのが大きな魅力。「家族分の豚汁や鍋物、カレーなどをたっぷり作れる」との口コミも多いです。
移動させやすいハンドルが付いているので、キャンプ時の食卓にそのまま運べます。家族みんなで楽しめる食事が一気に作れる、大容量のコッヘルを探している方におすすめです。
価格 | 6,600円(税込) |
メーカー | トランギア |
サイズ | 約直径25×16.2(h)cm |
収納時サイズ | 約直径25×16.2(h)cm |
重量 | 548g |
材質 | アルミ |
形状 | 丸型・深 |
表面加工 | ノンスティック加工 |
Fさん(30代男性)
炒め物や炒飯におすすめ【丸型・浅】
コールマン(Coleman) アルミクッカーセット 2000010531
汎用性が抜群!コンパクトに収納できて持ち運びやすいセット
人気アウトドアメーカー「コールマン」の3種類の丸型コッヘルセットです。
熱伝導に優れ焦げ付かないフッ素樹脂加工で、浅いフライパンと少しだけ深さのある「ウォックパン」を使えば、炒め物から蒸し料理など幅広い料理ができます。
特に専用のケースに持ち手を外して収納すればコンパクトになり、アウトドアをするときの荷物がかさばらないのは大きな強み。「キャンプの荷物がコンパクトで使い勝手が良い」などの口コミも多数あります。
フライパンの幅が広く、数人分の料理が作れる容量が十分あるので、家族でのキャンプでも役立ちます。
1セット持っていれば一通りの食事作りが可能なので、コッヘル選びに迷った方におすすめです。
価格 | 13,324円(税込) |
メーカー | コールマン |
サイズ | ウォックパン/約直径26×7.5(h)cm、フライパン/直径24×4.5(h)cm、片手鍋/直径約18×8.5(h)cm |
収納時サイズ | 直径約29×13(h)cm |
重量 | 約2.6kg |
材質 | アルミ |
形状 | 丸型・浅、丸型・やや浅、丸型・深 |
表面加工 | ノンスティック加工 |
Rさん(30代男性)
インスタントラーメンにおすすめ【角型】
ユニフレーム(UNIFLAME) 山クッカー 角型 3 No.667705
インスタントラーメンが作りたくなる!注ぎやすい角型コッヘルセット
アルミニウム製の角形コッヘルセットです。フライパンはフッ素加工が施されているので焦げ付きにくく、大小の鍋にはアルマイト加工が施されていて頑丈に仕上がっています。
特に全てが角型のセットなので「家族分のインスタントターメンが作りやすく器に注ぎやすい」と人気!
「ラーメンだけでなく汁物を作っても、お湯をただ沸かすだけでも使いやすい」との口コミも多数あります。
ハンドルを折り畳めば全てが1つになるので、リュックなどでも無駄なスペースを問わずに収納できるのも嬉しいポイント。家族でのキャンプが好きな方におすすめです。
価格 | 8,980円(税込) |
メーカー | ユニフレーム |
サイズ | 鍋大/約12.7×12.7×7.45(h)cm、鍋小/直径10.8×10.8×6.4(h)cm、フライパン/直径13x13x3.4(h)cm |
収納時サイズ | 約14×14.7×8.8(h)cm |
重量 | 約449kg |
材質 | アルミ |
形状 | 角型 |
表面加工 | アルマイト加工(鍋・フタ)、フッ素樹脂加工(フライパン) |
Sさん(20代男性)
素早く湯を沸かしたい時におすすめ【一体型】
エスビット(Esbit) アウトドア ステンレスクックセット 985ml アルコールバーナー付 ESCS985ST0
お湯を沸かすだけじゃない!便利な一体型コッヘル!
傷や変形に強い材質のステンレス製のコッヘルが付いた一体型です。メモリ付きでどれくらいの水を入れたのか分かりやすく、人数分のお湯を沸かすときにも役立ちます。
一体型ですが用途はお湯を沸かすだけでなく、インスタントラーメンやパスタを茹でたり、スープを温めることもできる優れもの。
実際「使い勝手がいい」と喜んでいる口コミが多く便利なことが分かります。
最大985mlのお湯が沸かせるので、1人140ml程度と考えても6人程度のコーヒーが淹れられる優れもの。
また、コッヘルにバーナーを収納し、付属のメッシュバッグに入れて持ち運べるのも嬉しいポイントです。家族でアウトドアに出かけて、ホッと一息つきたいときに役立ちますよ。
価格 | 6,960円(税込) |
メーカー | 飯塚カンパニー |
サイズ | ー |
収納時サイズ | 約幅12.8×14.7(h)cm |
重量 | 530kg |
材質 | ステンレス |
形状 | 一体型 |
表面加工 | ー |
Oさん(30代男性)
【価格が安い】100均でも買えるコッヘルおすすめランキング2選
最後に、100均でも買える安いおすすめコッヘルを紹介していきます。
【1~2人・ソロキャンプ向け】:セリア 折りたたみハンドル付き ステンレス食器350ml
ハンドルは折りたたみ可能!持ち運びやすい100均コッヘル
100均「セリア」のコッヘルです。薄いため直火で調理することはできませんが、お皿やマグカップなど食器として役立ちます。
350mlの容量なので、スープやコーヒーを飲むなどの用途でも十分です。安い価格なので使い捨てでもOK!軽量なのでソロキャンプや登山に持っていけば重宝しますよ。
価格 | 100円(税抜) |
メーカー | フジサキ |
サイズ | 直径10.5cm |
収納時サイズ | ー |
重量 | ー |
材質 | ステンレス |
形状 | 丸型・深 |
表面加工 | ー |
【3~4人・ファミリーキャンプ向け】:ダイソー アウトドア用ステンレス食器・大
手が長くて持ちやすい!ボールとしても使えるコッヘル
100均の中でも人気が高い「ダイソー」のコッヘルです。ハンドルがが長く掴みやすい仕様で、未使用時はハンドルを畳んでおけるため、コンパクトに収納できます。
直火での調理には使えませんが、大きめサイズなのでちょっとした混ぜ物をするときのボールやおかずを載せるお皿としても役立ちます。
ファミリーキャンプで食卓を囲みたいときに活躍するのでおすすめです。
価格 | 100円(税抜) |
メーカー | 大創産業 |
サイズ | 約直径12×6(h)cm |
収納時サイズ | ー |
重量 | ー |
材質 | ステンレス |
形状 | 丸型・深 |
表面加工 | ー |
おすすめのコッヘルでキャンプや登山の調理をもっと便利に!
キャンプや登山での調理に便利なのがコッヘル。使用する人数や調理したいものに合わせて選ぶのがポイントです。
お気に入りのコッヘルを手に入れて、アウトドアでの調理をもっと便利にしましょう!