「37歳での転職、無謀なのかな……」とお悩みのあなた。確かに20代や30代前半での転職とは違う部分が多いのですが、悲観的になる必要はありません。
コツをおさえて転職すれば40歳目前の今はむしろチャンス!この記事では37歳での転職の現状と、転職成功のために押さえるべき5つの鉄則をご紹介。
正しい知識を身に着けて、新しい一歩を踏み出しましょう。
Contents
37歳は人生の過渡期!転職する人ってどれくらいいるの?
(出典元:厚生労働省)
「転職は35歳まで」という一般論を耳にして焦ってしまう人も多いのですが、近年状況は変わっています。
厚生労働省のデータによれば、35~39歳で転職している人は9%。およそ10人に1人は30代後半で転職しているというわけです。
ところが40歳を過ぎるとハイクラス層のキャリア転職を除けば、転職率はガクッと落ちてしまいます。
40歳を目前にした37歳の今は人生の過渡期。転職を考えているなら今がチャンスです。早めの行動で転職を有利に進めましょう!
37歳の転職で知っておくべき3つのポイント
高いマネジメント力やリーダーシップが求められる
年齢が若いうちはスキルがなくても当たり前。企業側も「教育していくこと」を前提に「やる気」や「人柄」を考慮して、どれほどのポテンシャル(=伸びしろ)のある人材なのかを判断します。
ところが37歳の転職では、当然これまで積み上げてきた経験や能力を評価の対象とします。
「即戦力」としての価値が見られることになるため「未経験ですがやる気はあります!いろいろ教えてください!」というスタンスでは厳しいのが現実。
さらに、敢えて37歳の人材を採用する理由として「マネジメントを任せたい」「プロジェクトをまとめるリーダーシップを発揮してほしい」という期待がある場合も。
単に業務に精通しているだけでなく、管理や指導にも活躍できる人材が求められています。
収入やポジションに対する求職者の要求が高くなりがち
37歳の転職では、求人側の要求だけでなく求職側から企業への要求も高くなりがちです。転職前にそれなりのポストと年収を手にしていた求職者の場合はなおさらでしょう。
「もっと自分に合った環境」「もっと将来性のある企業」を求めて転職した場合、はじめのうちは収入やポストが前職より劣るというケースもよくあります。
「今と同じか、今より条件の良いところ!」というのは自然な願いですが、あまりに収入や役職にこだわりすぎるとマッチングできる求人が少なくなってしまうのが苦しいところ。
メインでこだわりたいところをしっかり見極めることが大切です。
収入や役職を大切にする転職の場合は、ハイクラス向けの転職エージェントを活用するのがおすすめですよ。
気長な取り組みが必要
20代に比べると、37歳での転職は長期化する傾向があります。数ヶ月~1年近くかかるかもしれないことを視野に入れて臨みましょう。
転職サイトに登録したり必要なスキルを磨いたりと、焦らず気長に取り組むのがおすすめ。転職先が見つかってから退職するのが基本です。
特に未経験の分野にチャレンジしたい場合は、自分でいくら応募してもなかなか通らないことも。
そんな時は企業とつながりが深い転職エージェントに紹介してもらうことで、転職期間が必要以上に長期化することを防げます。
37歳の転職を成功に導く5つの鉄則
【鉄則1】転職準備
転職の目的をはっきりさせよう
37歳の転職では「なんとなく」はNG。「なぜ転職したいのか」理由とこれからのビジョンをはっきりさせておく必要があります。
そのためには、今の会社を退職したい理由をしっかり分析するのが近道。満足している点、不満足な点をそれぞれ書き出してみましょう。
「転職したら今より悪かった」という事態を防ぐには、今の会社の良いところもきちんと評価することが大切。
そのうえで、転職によって主に何をしたいのか書き出していきます。「地元へ戻って働く」「前途のある会社で働く」などの目標をしっかり打ち出しましょう。
長期の目標・自分や家族の将来についても熟考します。転職に期待することはいろいろありますが、期待をメインとサブに分けることも重要です。
賃貸物件を選ぶときと同じで、100%理想通りという求人はありません。譲れるものと譲れないものに条件を分類し、優先順位を付けておくと良いですね。
自分をしっかり分析しよう
自分のスキルや経験に加え、これまでの社会人経験を通しての強みや弱みをじっくり分析しておきましょう。
自己分析と客観的な評価のずれが気になるという方は、リクナビが開発した「グッドポイント診断」を試してみるのがおすすめ。
自分の5つの強みが客観的にわかるため、企業選びや書類・面接対策に役立ちますよ。
グッドポイント診断
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【鉄則2】求人探し
人脈を生かして紹介してもらおう
友人や知人、親戚やお世話になった方などに転職先を紹介してもらいましょう。
企業としても信用できる人材を求めているため、大勢の中の1名として応募するよりも有利に進めることができます。
今すぐ紹介してもらえなくても転職希望であることを知らせておけば、空きが出た時に知らせてもらえる可能性が高いです。
転職サイトに登録して相場を把握しよう
「リクナビNEXT」などの転職サイトに登録しましょう。今どのような求人があるのか希望する分野での一般的な条件がわかります。
リクナビNEXT
求人数トップクラスの大手なので、求職側・求人側双方にとって安心感があります。
幅広い業界や地域をカバーしているから、結婚やUターンで地方への転職を考えている人にもおすすめ。
転職エージェントを活用してサポートを受けよう
転職エージェントとは、転職のプロが1人担当について、あなたの転職を細やかにサポートしてくれるシステムのこと。
キャリアや目標、アピールポイントをプロの目で分析しピッタリの求人を提示してくれます。
また、一般の転職サイトには乗せられていない「非公開求人」を紹介してもらえるのもメリット。
非公開求人には、新規プロジェクトのリーダー募集など質の良い求人が多いため、チャンスがグッと広がります。
ハイクラス向けスカウトサービスでキャリアアップ
年収500~600万円以上の方は、ハイクラス向けスカウトサービスに登録するのがおすすめ。経歴やスキルを登録しておくだけで、管理職を中心に高収入の求人スカウトが来ます。
ハイクラス向けの転職サービスには「JACリクルートメント」「キャリアカーバー」「ビズリーチ」などがありますが、特におすすめは「ビズリーチ」です。
ビズリーチ
管理職などのハイクラス求人がメインのスカウトサービスです。専門やスキル、これまでの経歴などを登録しておけば、あなたに興味を持った企業からのスカウトメールが届くというシステム。
中でも「プラチナメール」が届いたら、それは企業からのウェルカムサイン。書類審査なしで直接面接に招かれます。
ハイクラスの方は現職のスケジュールも忙しいため、転職活動の時間や手間を最小限に抑えたいもの。
登録後は放っておくだけで相手がアクションを起こしてくれるというのは魅力です。
【鉄則3】書類対策
履歴書と職務経歴書を入念に作成しよう
書類審査に必要なのは「履歴書」と「職務経歴書」です。37歳の転職では、書類で落とされて面接まで進めないこともよくあるので、とにかく入念に書類対策をしましょう。
履歴書はどちらかというと減点法で評価されるので、不備のないように記入するのがポイント。
職務経歴書は自分の魅力をアピールする重要な書類で、他の応募者との差をつけられるチャンスです。
プロに添削してもらうのがおすすめ
履歴書も職務経歴書も、細かなルールやポイントがたくさんあります。独学で書くより経験豊かなプロの目で添削してもらうのが確実です。
エージェントの担当者にチェックとアドバイスを求めましょう。どこのエージェントでも書類のチェックはしてくれますが、中でも書類対策で評判が良いのは「マイナビエージェント」です。
マイナビエージェント
「ほとんど落とされない書類が作れる」と口コミで話題のマイナビエージェント。自己分析からサポートする書類対策が充実しています。
書類対策だけでなく担当者が熱心で親身になってくれることや連絡のレスポンスが速いことを高く評価する転職経験者も多いです。
知名度や企業との太いパイプを存分に生かす一方、中小企業や隠れ優良企業も多数紹介できるのがマイナビエージェントの強み。登録しておいて損はありません!
【鉄則4】面接対策
準備と練習で万全を期そう
退職理由や志望動機をしっかりまとめておくこと、自己PRができるようにしておくことは基本中の基本。ただし、頭の中でまとまっている=上手く話せるとは限りません。
面接の本番では、緊張したり焦ったりするのが当たりまえ。本番では実力の8割出せたら良いほうだと言われています。
できる限り面接で魅力を発揮するには練習あるのみ。相手になってくれる人を見つけて、実際に声に出して面接練習をすることが大切です。
転職エージェントなら受け答えの練習をしながら、もっとよくするためのアドバイスも受けられるので一石二鳥ですよ。
中でも「パソナキャリア」は親身なサポートで、面接が苦手な人におすすめです。
パソナキャリア
アドバイスやサポートがきめ細かではじめて転職する人にも安心しておすすめできるエージェント。
担当者1人当たりに対する求職者の人数を少なく設定しているため、ひとりひとりに親身に寄り添ってくれます。
面接練習でも的確で親切なアドバイスが受けられるため、苦手だった面接を成功させることができたという人が多いです。
パソナキャリアは数あるエージェントの中でも独自のネットワークがあり、他にない非公開求人などの「質の良い求人」が多数あるのがメリット。
40代でも転職に成功しているほどだから頼りになります!
【鉄則5】退職と交渉
内定をもらってから退職準備に進もう
37歳の転職では、退職してから次を探す「見切り発進」は避けたいもの。
思いがけなく転職活動が長引くと、経済的に苦しくなるだけでなく「無職期間」ができてしまうので転職に不利になりがちです。
在職中に転職活動を行い、内定が出てから退職手続きに入るのが基本。たいていは決まった手順通りに事を進めるだけですが、中には強い引き止めや無茶な要求に遭うなどトラブルのケースも。
転職エージェントを通して転職していれば、担当者に退職交渉を任せることも可能です。
年収や役職についての交渉はプロに任せよう
転職先での年収や役職、成果とリターンについての条件は、しっかり話し合っておきましょう。
年齢的にもただ強気に出ればよいというものではなく、双方が納得して後から不満のないようにすることが大切です。
ただ、1個人として企業と交渉するとなると、立場が弱いというのも現実。転職エージェントの担当者に希望を伝えておき、エージェントを通して交渉を行うのがスムーズです。
37歳の転職はまだチャンスあり!40歳になる前に考えよう
転職を真剣に考えているなら、37歳の今がチャンス!
37歳の転職に必要なポイントをしっかり押さえて、着実な1歩を踏み出しましょう。